イスに坐り、呼吸を調えるのも坐禅 |
ひざが痛かったり、長時間坐るのがつらかったりすると、坐禅するのをあきらめがちです。
そこで、そんな方におすすめなのが、イスで行う坐禅です。
イスを使った坐禅は、足を組んで行う坐禅と同じく、呼吸を調えると、自然と心を落ち着けるものなのです。
背筋をしっかり伸ばした姿勢で坐り、息を吐いたり吸ったりを意識してすることがポイントです。
自宅で坐禅をする時間がない方も、外出先や職場のイスで、気軽に試してみてください。
|
イス坐禅はこんな人にオススメ |
- ひざが痛くて結跏趺坐や半跏趺坐が組めない
- 長い時間足を組んでいると、途中で疲れてしまう
- 忙しくて、自宅でゆっくり坐禅をする時間がない
|
心得 1 足の裏が床につくイスを選ぶ |
坐禅中は、足の裏が床について体を支えていることが大切です。
イスの高さが合っていないと、坐禅中の姿勢が不安定に。腰掛けてひざが浮くとき、足の裏が床につかないときは、イスにクッションを敷いたり、台を床に置いて足をのせたりして、適当な高さに調節しましょう。
|
|
心得2 作法は基本の坐禅と同じ |
|
裸足になれる場所で行うときは、靴下を脱ぎましょう。
坐る前に合掌・礼をする、体を揺らして姿勢を調える、息を吐ききることから始める、など姿勢や呼吸の調え方は、基本の坐禅と同じです。 |
心得3 背もたれに寄りかからずに坐る |
|
足を肩幅程度に開き、お尻と太ももをイスの座面で支えるように腰掛けます。
足の裏はぴったりと床につけて、背もたれには寄りかからないようにしましょう。
天井から頭のてっぺんを吊られるようなイメージで背筋を伸ばし、あごを引いて肩の力を抜きます。
|
|